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四国八十八景プロジェクト発足

平成27年6月12日、サンポート高松にて「四国八十八景プロジェクト実行委員会」が発足しました。そして、ジャパン・フィルムコミッション四国ブロック長として泉谷が出席しました。「四国八十八景プロジェクト」とは「先人達の残した歴史、建造物、眺望など」を「気持ちよく眺める、集える」場所と共に選定し、来る東京オリンピック・パラリンピックを見据え、整備していこうというもの。

設立に際し、挨拶の後、東京大学の掘繁先生による記念講演が行われました。掘先生の「これまで先人達が残した価値ある資源は触れない。その資源を活かすには滞留拠点が必要で狙いです」には「我が意を得たり」と思いながら聞いていました。と、言うのも想像してみてください。例えば「道後温泉本館」は先人が残した素晴らしい資源ですが、「どこから眺めるのがベストですか?」と問われたら。実は道後温泉本館を見るには「空中展望台」というデッキが冠山駐車場にあり、そこから見ると道後温泉本館全体が見えます。

しかし、観光地には展望台があるのに「座ったら見えない」「狭く行きづらい」など、来訪者を意識せず作られた場所があるのも事実。今回のプロジェクトでは、まず「好事例」を四国全域から集めることになりました。泉谷はその、集められた候補から四国八十八景を選定する委員の一人です。

「見える場所と対象物がペア」な今回のプロジェクト。実はフィルム・コミッション(FC)にとっては「ごく普通」なことです。と、言うのもFCは「ロケハン」を常日頃からしており、「演技スペース」を含めて撮影場所を探しているからです。「我が意を得たり」と言うのは、これまでの撮影経験を活かすことができると感じたからです。募集は今秋からとのこと、たくさんの候補地が挙がるのを楽しみにしています。