「陽光桜」撮影開始
東温市出身の高岡正明さんが生涯をかけて創った「陽光桜」について描いた作品「陽光桜」の撮影が始まりました。撮影支援の相談が来たのが年末でした。それからロケハンなど撮影に必要な情報を交換しながら準備を進めてきました。
先日は「愛媛県庁本館」でも撮影が行われました。監督の高橋玄氏、撮影監督のフィル・ハーダー氏らが現場で演出や撮影の構図について確認をしています。今回の撮影現場は「英語でのコミュニケーション」が日常になっています。東温市舞台の映画が英語で、作品は国際映画祭も視野に入れているとのことで、この先が楽しみです。
撮影が行われた愛媛県庁本館は昭和4年に建てられました。設計は木子七郎、萬翠荘も手がけた建築家です。撮影用に立てられたセットではありません(笑)。しかし、これまでに「船を降りたら彼女の島」「世界の中心で、愛をさけぶ」「怪人二十面相K-20」など、数多くの作品に登場している、愛媛の撮影メッカです。
そして、県庁には3000人と言われる職員が働いており行き来しています。彼らが撮影現場を見ることはフィルム・コミッション(窓口は愛媛県観光物産課)について具体的に知ることにも繋がり、支援・応援の理解にもつながります。
「アクション!」という声と共に撮影はスタート!この瞬間、撮影現場にいる40名以上のスタッフは動作を止め、息を殺します。俳優たちによる演技の音だけが聞こえます。この緊張感は撮影独特のものです。一つのシーンは最長でも1分程度ですが、何とも長く感じます。
「ハイ!カット!」で、緊張が解け一気に場が緩みます。撮影中は通行止めにもなるので解除したり、機器を設定し直したりガヤガヤします。そして再び、「ハイ!アクション!」。このくり返しで撮影は進み、「ハイ!カット!OK」で、カットの終了。そうです、カットを複数集めたものが「シーン」となるのです。撮影はまだまだ続きます。