フィルム・コミッションへ就職するには。
フィルム・コミッション(FC)が日本に誕生して15年、愛媛県にフィルム・コミッションが誕生して14年。あっ!という間に過ぎてゆきました。とはいっても思い起こせば「紆余曲折」あり、色々と思い出されます。なぜ、急に感慨にふけったかというと「嬉しいこと」が起きたから。
一本のメールが届き、読めば送り主は愛媛大学生。フィルム・コミッションに興味があるのでで、インタビューをしたいとのこと。実は年に数回はフィルム・コミッションについて「調査」「卒論取材」などで対応することがあります。今回もその類と思い、先に「質問表」をお願いした所、キチンとした質問表が送られてきたことに(いいね!)と感じたので、キッチリ返答しました。
待ち合わせ場所に待っていたのは、愛媛大学法文学部総合政策学科の福壽絢人さん。名刺をいただき裏を見て驚きました。なぜなら「各地のフィルム・コミッション活動に興味があります!」と印字してあったから。今まで、FCに興味がある学生と何人も会ってきましたが、ここまで熱心な学生に会うのは初めてでした。
聞けば宿毛出身の福壽さん。地元や近所で「パーマネントのばら(愛媛県でも撮影)」などの撮影を目にして将来は「フィルム・コミッショナーになる!」を目指して、愛媛大学へ進学したとのこと。ただ今までの知識やネットや本でしかなかったので、私を探し当てたとのこと。
現在、フィルム・コミッションに所属するには運営母体に就職や委託などで関わりを持つ必要があります。FCの母体とは「県庁、市役所、観光協会、商工会議所、コンベンションビューロー、NPOなど」で組織としてFCを独立させている所もあれば事業として行なっている所もあります(ちなみに愛媛県は事業です)。「フィルム・コミッショナー」は、研修などを受ければ誰でも資格を持てます。
海外(特に米国)では、裁量権が確立し経済や産業と関係していること。ヘッドハンティングされるほど職としても確立していること。FCがかかわらないと保険がおりないこともあることなど、FCを職として捉えた話などを紹介しました。「憧れの職業です」と言っていただけ、嬉しい限り。経験を積んでぜひ、フィルム・コミッショナーとして活躍して欲しいと願うばかりでした。